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隣のわんこ

Posted by さちこ店長. Comments (4).

 

 

 

ちょっとだけ落ち着いてきたので

 

更新します。

 

 

 

 

Facebookでは、大変お騒がせいたしました。

 

このブログを読んで下さる中に

 

Facebookを利用されていない方もいらっしゃるので

 

改めて書きます。

 

悔しくて、絶対に忘れたくない思いなので

 

敢えて書きます。書き留めておきます。

 

 

 

 

先日、うちの隣のワンちゃんが亡くなりました。

 

先々月、その子の親も亡くなりました。

 

 

うちが引っ越してきた時からすでに飼われていて

 

最初は慣れるまで吠えたけど

 

そのうち仲良くなったので、吠えなくなりました。

 

 

 

引っ越してからしばらく経った頃。

 

隣のワンちゃんが脱走してきました。

 

耳が垂れてて丸っこいので勝手にマルって呼んでました。

 

マルと、うちのマールじゃ分かりにくいけど、でも呼んでました。

 

 

普段から話しかけたり、おやつをあげたりして

 

けっこう仲良くしてたので、とくに威嚇するわけでもなく

 

マールとも仲良くしてお腹を見せたりとってもいい子。

 

『よしよし』と首輪を触ったら‥

 

ワタシの指が、一本も入る隙間がないのが分かりました。

 

マールが楽に飛び越えてる石も、

 

子供でもお年寄りでも登れる3段くらいの玄関の階段も、

 

登るのがやっと‥

 

毛艶こそよくなかったけど、でも、体格がよく、

 

骨太で器量がいい立派な成犬。

 

どこが病気があるのか疑いましたが、運動不足と

 

子犬の頃に締められたままの首輪である事が

 

その時に分かりました。

 

いつも名前も呼ばれないし、触ってももらえていない…

 

 

 

 

うちは、田舎の高台に住んでいて。

 

お隣さんちとは段々になっていて、マルはうちの下。

 

3mくらい下で、家と石垣のホントに狭い

 

一日中日の当たらない、お空も屋根で見えないような

 

暗いとこにつながれて、つながれてる紐もわずか1m。

 

予防接種はおろか、散歩になんて連れてってもらった事もなく

 

ぐちゃぐちゃにぬかるんだ排泄物いっぱいの日陰で

 

傾いた犬小屋で暮らしていました。

 

 

雨の日もびちょびちょ。雪の日もそのまま。

 

夏の暑い炎天下には、何日もお水がない日があり

 

許可を得て、お水をあげに行った事も何度もありました。

 

傾いた犬小屋の下に石を入れて補強した事もありました。

 

 

マルの他にもマルのお母さんと、もう一匹のワンちゃん。

 

全部で3匹お外にいました。

 

皆んなほぼ、マルと同じ状態です。

 

 

動作は私達夫婦が呼んだ時に、石垣に手をかけるのが関の山。

 

なので、うちに脱走してきても、階段が上れないのは

 

筋力がないためだとすぐに分かりました。

 

 

返したくなかったけど、マルは隣の子‥

 

そこにはご家族と娘さんの彼氏達…

 

とにかく大勢が住んでいましたが、誰一人お外の子達、

 

とくにマルとその母親を撫でたりかまったり、

 

声をかけることはありませんでした。

 

 

 

しばらくすると‥

 

お隣さん家にワンちゃんが増えました。

 

室内犬を2匹。

 

ますますお外の子は大事にされなくなりました。

 

 

 

そのうちマルと、その親が吠えなくなり

 

親犬はお家から出てくるのも少なくなりました。

 

毎日毎日王子もワタシも見ているので

 

変化はすぐに分かります。

 

 

 

ある日仕事から私達が帰ると、お家から動こうともしない

 

親犬が気になりました。

 

予め敷地の中に入る事はお隣さんに許可を頂いていたので

 

すぐさま駆けつけると、体中虫だらけ‥

 

季節で抜けるはずの毛が全部絡み合い、

 

頑張って舐めてくれたベロは青白く低体温。

 

もう‥時間の問題でした。

 

ワタシがそこで『頑張れ』と声を出してると、

 

中から娘さんが出てきて、『最近ご飯食べないんです〜』

 

『虫がすごいんで殺虫剤撒いたから触らない方がいいですよ』と。

 

『てんめ〜っ!!!』って怒りたかったけど

 

うちから大量に猫連のご飯を王子に持ってきてもらい

 

手に取ってあげたらバクバク食べる。

 

頑張って首持ち上げて、美味しそうにバクバク。

 

もう手の施しようがないのは分かったし

 

病院に連れて行くお家じゃないのが分かったので

 

せめてお腹いっぱいにして天国に行ってもらいたくて

 

消化が致命傷になるかもしれないけど

 

お腹ぺこぺこで死なせる事だけはしたくなかった。

 

 

でもあんまり体の状態や飼ってる状態が悪すぎて

 

かわいそうでならないので、娘さんに許可をもらって

 

親犬を王子が抱きかかえて、うちの庭に連れて行き

 

出来る限り体についたダニを取ったり、

 

猫1匹分は軽くある程の抜け毛の固まりをはさみで切って

 

ブラシをかけて、キレイにしてあげました。

 

こ〜んなに痩せててちっちゃい犬だったんだって

 

そん時、初めて知りました。

 

 

 

親犬は、その夜亡くなりました。

 

全員が総出で笑って庭に穴を掘り、

 

室内犬抱えて、うちがやったお線香の奪い合いで

 

きゃっきゃと追いかけごっこ。

 

親犬は賑やかなうちに天に召されました。

 

 

その時に庭に入らせてもらって分かったのが

 

マルのお腹に大きな腫瘍があるのが分かりました。

 

グレープフルーツじゃきかない、

 

ハンドボールサイズの大きな大きな腫瘍。

 

私達はマルを上からしか見てなかったし

 

全体を見渡せなかったから、いっこも気がつかなかった。

 

ぶらぶら大きいのが垂れ下がっている。

 

娘さんにきいたら、もうけっこう前からですよ‥と。

 

病院に連れて行かないのか聞いたら、

 

お父さんに聞いてみますって。

 

 

後日、ご主人に会ったのでマルの腫瘍を話したら‥

 

『え?腫瘍ですか?え〜気がつかなかった。ホントですか?』

 

そうに言って、タバコを加えたまま車に行き

 

そのままお家ん中に入ってしまった。

 

 

 

しばらくしたら、マルの唯一の視界に策が置かれました。

 

もう一匹のワンちゃんと完璧に隔離させている…

 

 

マルのお腹は腫瘍が破けてきて血だらけになって

 

お家も周りも血だらけ。

 

でも、尻っぽ振っておやつを欲しがった…

 

 

 

この子達の事で、私達夫婦は何度もケンカをしました。

 

あんな目に遭ってるならうちの子にしてあげようよ。

 

可哀相だよ、病院連れてってあげようよ。

 

つないだ紐、放しちゃおうか。逃がしちゃおうか。

 

このままじゃ死んじゃうよ。

 

頼んで来てよ!かわいそうだよ、ゆってきてよ!‥

 

 

でもそんなの無理な事。分かってる。

 

手段なんてなんにもない。

 

そこんちの考えがあっての行動なんだ。

 

でも‥見てみないフリをしなきゃいけない毎日が

 

つらかった。

 

 

王子はもともと地元だし、アタシには言われるし

 

マルはマールと同じくらい大事に思っていたし、

 

朝晩のおやつはかかさなかったし、

 

本当につらかったと思う。

 

犬、大好きだから、悔しかったはず。

 

 

 

 

マルが亡くなる2日前。

 

ペロっとお口の周りを舐めたのを見た瞬間に

 

親犬と同じように、白いベロだったのを見た。

 

死期が近いのを悟った。

 

 

 

そしてFacebookでお伝えした朝の出来事が起きました。

 

 

 

出掛けに隣んちからザクッ‥ザクッ‥って音がしたから

 

まさか‥と思ってお隣のご主人に声をかけたら

 

マルが亡くなったと言われて。

 

『夕べ亡くなったみたいですね〜。タカノさんちに

 

行きたかったみたいで…石垣のトコにいて〜‥』

 

 

は?夕べ?何言ってんのアンタ?石垣?なんだよそれ?

 

って怒りたかった。

 

 

お隣さんにご挨拶こそしてはいるけど

 

もう最近は怒りしかないワタシは、会わせて下さい!

 

っていうのが精一杯だった。

 

 

 

マルを見た。

 

 

 

いつもおやつを欲しがる石垣に手をかけて

 

うちの方を見上げて縦に寄りかかるように

 

その場所で冷たくなっていた。

 

自分のお家があるのに。

 

石垣のその場所で。

 

 

 

『主人にも会わせていいですか?』と許可を得て

 

王子を連れて来たら、慌ててご主人中に入って行った。

 

 

 

かわいそうなマル。

 

色々看取ってきたけど、こんな亡くなり方を見たのは

 

初めてだった。

 

亡くなる前の日まで、喜んでおやつ食べてたマル。

 

おやつだってマルのトコに投げやすいの買ってきたのに…

 

 

朝から涙と嗚咽が止まらなかった。

 

 

 

 

どうして‥

 

どうしてこの子達を飼ったんだろう?

 

 

最初は小さくてまるまるしてて、歩くのも上手じゃなくて

 

ぬいぐるみみたいにかわいい。

 

 

でも、その子も大きくなる。

 

予防接種だって、お散歩だって連れて行かなければならない。

 

それは飼う人の責任と義務だ。

 

 

せめて犬小屋で丸くなって亡くなってくれていれば

 

アタシもここまでの感情にならなかったかもしれない。

 

あんな姿‥想像もつかなかった。

 

 

 

 

よく、名犬ハチ公はご主人が亡くなっても

 

駅で帰りを待っていたって、有名な話がある。

 

ビクターのモデルになっているワンちゃんも

 

亡きご主人の声の入った蓄音機に耳を傾ける姿が印象的で

 

『His Master’s Voice』と書かれているのも知っている。

 

南極物語も何度も観た。

 

 

王子の飼っていた犬にも、ワタシが飼っていた犬にも

 

それぞれのドラマがあって、亡くなっている。

 

 

でも、マルみたいな…

 

あんな姿で亡くなって…

 

最期に、登った事ない石垣を登ろうとしている姿のまま…

 

 

そんな話ってあるんだろうか?

 

ドラマでも見たことない。

 

 

息ができなかった。吸う一方で言葉にならなかった。

 

 

 

これは…虐待だと思う。

 

マルとそのお母さんに関しては、どんな理由があったにせよ

 

アタシは許せない。

 

アタシは徳川綱吉でも、動物愛護協会の人でもなんでもないけど

 

アタシは許さない。

 

 

隣に住んでいながら何も出来なかった私達にも

 

責任はある。

 

様子…分かってたんだから。

 

ごめんね、マル。

 

 

 

次の日からいないのつらかったけど

 

でもあの環境で暮らさなくて良くなった事。

 

大好きなお母さんのそばに行けた事。

 

日の当たる広い場所で遊べるようになった事。

 

それを想像して喜ばないと、頭がおかしくなりそうだった。

 

 

今でも駐車スペースから車に乗る時、降りる時。

 

息が苦しくなっちゃう。下を見れない。

 

 

 

かわいいマル。

 

マルの笑った顔はかわいかったな。

 

 

犬って、笑うんですよ。ホント。

 

猫も笑う。

 

これは一緒にいる人にしか分からない感覚かもしれないけど

 

ちゃんと怒るし、困るし、反省するし、様子を伺うし

 

気を引かせるし、得意げな顔するし、笑う。

 

 

 

かわいいマルを絶対に忘れない。

 

次はどんな事があっても

 

優しい飼い主さんのトコへ生まれておいで。

 

うちの子に生まれてきたら、うんとかわいがってやるんだ。

 

お母さんと一緒においで。

 

 

 

 

安らかにお眠り…

 

 

ばいばい、マル‥

 

 

 

 

4 Responses to “隣のわんこ”

  1. 薗田

    涙がとまりません……
    山田さんから話を聞いて、拝読させていただきました。

    我が家も大切な家族が沢山おります。
    自分達はなかなか子供に恵まれなれず、自分の帰りが遅いので嫁の遊び相手
    になれば……と里親募集で貰いました。

    気がつけば6匹に……

    どれも大切な家族です!!

    下の家のようなワガママな人間が少しでも減ってもらうのを祈るばかりです。
    また、人間としての責任をとらなかった飼い主には罰を与えてもらいたい!
    と心底思います。

    同じペットを飼う仲間としてお気持ちに賛同いたします。

    • iroonna

      薗田さま
      初めまして。温かいコメントありがとうございます。
      そんなふうに思っていただけると‥ちょっと救われます。
      どんな事情であろうが、動物が勝手に来て鎖につないだのではなく、
      明らかに人間が決めてそこにいさせて、人間の手でつないだんです。
      最初は大事にしてたのが、それも人間の勝手な都合で
      かまってもらえなくなり、相手にもされなくなり‥じゃ、本当にかわいそう。
      うちが引っ越して来た時にいっぱいワンちゃんいるお家だから
      さぞかし大事にしてもらってるんだとばっかり思ってたから‥
      本当に切ない結果です。
      今でも毎日思います。元気だった姿と可哀相な姿と、亡くなった姿。
      まだ長生きできたハズなのに‥。
      ホント、むかつきます。

      薗田さんのお家は6匹ですかwすごいですね^^
      家族ですよね。大事な家族。
      賑やかで幸せな姿が目に浮かびます。
      うちも賑やかですよ〜w
      お互い大事にしましょうね。
      ホント、皆そうじゃなきゃダメですよね。

      こんな温かいコメント頂けて、ちょっと気持ちが楽になりました。
      ありがとうございました^^

  2. sayaka

    初めまして。
    少し前にアジュバン関連でこちらのブログにお邪魔させてもらいました。
    さちこ店長様の温かいお人柄が文章から溢れてて、それ以来、勝手ながらファンになり時々読ませて頂いてます☆

    今までamebaでは無かった事もありコメントができませんでしたが、今日は思いきって、、コメントを残さずにいられないです!!

    ミルケンちゃんも、マルちゃん親子も、とても可哀想で。。

    ワンちゃん達には何の罪もありません。一緒に暮らし始めた日から家族です。
    きっと、お隣の御家族は、自分がワンちゃんのお世話をしなくても家族の誰かがやってくれるだろう程度の人任せだったんでしょうね。
    自分達は毎日ご飯食べてお風呂入って温かい布団で寝て、そんな生活をしているのに、なぜ外に繋がれたままの子達のことが気にならないんでしょうか。。

    私も15年前にミニピンを飼ってましたがフィラリアで亡くなって以来、今でもあのときもっと遊んであげてたら良かったなぁーって悔やみます。

    さちこ店長様ご夫婦の優しさを、きっとワンちゃん達も分かってて最後まで喜んでいたと思います。
    思っていてもなかなか行動に起こすのは難しい事ですよね。
    自分の身勝手な事情で命を軽く見る飼い主さんがいなくなってくれたらと私も思います。

    またお邪魔します。

    • iroonna

      sayaka様
      初めまして。ありがたいご縁と温かいコメント、本当にありがとうございます。
      お隣さんのワンちゃんたちの事。公共の場にこんな形で発信すること…正直迷いました。
      かわいそう…と言っていながらも、市や町に言ってなんとか食い止める事もできたかもしれないわけですし
      言葉の喋れないワンちゃんたちに代わって私にしかできない事もたくさんありました。
      でも…何もできませんでした。悔やんでも悔やみきれません。

      自分の気持ちを中心にその場の感情で書いてしまったので、イロイロがおさえきれず…
      ちょっと冷静に考えたり目線を変えてみると、あんな寒空にかっちかちになった庭の穴を掘って
      ミルケンを埋葬しようと頑張っていた娘さんの気持ちは優しかったんだろうし
      今日はお花も庭に置いてあって、先立った2匹のワンちゃんたちの場所にも置いてありました。
      それも温かい心を持っている人の気持ちの表れなのだと思いますが
      生きている時にその気持ちを注いでほしかった…と、なんだか気持ちが複雑です。

      そうですよね。家族なんですよ。
      犬にも猫にもちゃんと感情もある、大事な大事な家族なんです。
      もっとね…優しくしてほしかったです、ホント。

      sayakaさん、ミニピンちゃん飼っていらしたんですね。かわいいですよね~。
      動物を飼うと…必ずさよならが来てしまうのでね。せつないですよね。
      うちの動物達にもいつかその日はやってきます。
      与えられた時間や限られた時間を、ホントに大切に生活しなきゃな…って思います。
      喋れない分、たくさん通じ合っていたいなって思います。

      コメントありがとうございました。嬉しいです☆温かい気持ちになりました。
      なんだか勝手な事ばっかり書いているブログですが、また見にいらして下さい^^

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